健人『家に帰って調べてみたら、やっぱりうちのお父さんはメタボリックシンドローム該当者でした。お腹が大きいだけじゃなくて血圧と中性脂肪が高いみたいです・・・。お母さんは該当じゃなかったのでどうやらあのお肉は皮下脂肪のようですね。』
I先輩『そっか、本当に家で調べてみたんやね。』
健人『はい、お父さんにはメタボの知識をしっかり伝えましたよ。動脈硬化で心臓の血管がつまってしまったらと思うと怖くなっちゃって。お父さん、僕の言葉に心を打たれてダイエットに励む決意をしたみたいです。』
I先輩『ええ、すごいやん。やるねえ山田君、お父さんの保健指導したのね。内臓脂肪は皮下脂肪と比べて体重減らすことで減りやすいから、ダイエットは効果的やし。さすがやん。』
健人『いやいやそんな、たいしたことないですよ。「おれはやるとなったらとことんやるぞ」って言って、勝手に張り切り出しちゃったんです。夕飯は抜きにしてお昼も小さいうどんだけにするって、2?3日前から頑張ってますよ。どうでしょう先輩、これでうちの父もメタボ脱出ですかね。体重が軽くなっておなかがへこめばもうメタボじゃないですよね?』
I先輩『あらら、お父さん食事を抜いてダイエットしてるの。そうねえ、たしかに体重を落とすことはメタボ解消の方法なんだけど...。でもちょっと心配やね。』
健人『え?どのへんが心配ですか?』
I先輩『食事を抜いたり極端に食べる量を減らしたりすると、体重は急に減りやすいけど、その後リバウンドもしやすいのよ。食事をもとの量に戻せばまた戻ってしまうんだから。
減らす体重は多くても1ヶ月に2kgくらいまでにするのが適当って言われてるのよ。』
健人『ええ、そうなんですか。うちのお父さん何事も極端だからなぁ...。1ヶ月で6kg減らすって言ってました・・・。』
I先輩『それまた急激やねえ。最低限必要な栄養が食事で確保できないと、身体が栄養不足の危険を感じてエネルギーをできるだけ消費しないようにして筋肉をやせさせてしまうこともあるのよ。これじゃあ体力が落ちたりして健康的じゃないし長続きしにくいダイエットになってしまうのよねえ。』
健人『そうかー、じゃあどうしたらいいですか?お肉とお米は食べずに3食野菜だけにするといいですかね?』
I先輩『いやいや、やっぱり食事はきちんととらないと。お米もお肉も身体にとって大切な栄養素を含んでるんだから。野菜ももちろん大切やけどそれだけじゃ元気な身体は作れないよ。』
健人『ええっ お肉もお米も食べていいんですか。でも内臓脂肪を減らさないといけない・・・一体どうすれば?』
I先輩『要は、必要以上に食べたり飲んだりしすぎないこと。そして動くこと。食べた分だけ動いて、身体を作り上げていくことが大切なのよ。食べてるエネルギー量と消費しているエネルギー量のバランスを整えれば、脂肪は蓄積しなくなるでしょ。そのためには、食べ過ぎてる部分を控えたり、持て余してしまってるエネルギーをきちんと動いて消費したりして。そうやって、筋肉なんかはしっかり守りながら内臓脂肪を減らしていくのが理想的なメタボ解消の手段やと思うよ。急激にじゃなくてじわじわとね。』
健人『そうかぁ...。1ヶ月くらいならちょっと無理しても短期集中型でできればいいなと思ったけど、人生そう甘くはないか...。何事もコツコツとやっていかないといけないんですね。』
I先輩『そのとおり。極端に大きな変化じゃなくてもちょっとだけ生活を変えることでいいのよ。たとえばエスカレーターを使わずに階段を使うとか、2膳食べてるご飯を1膳にするとかね。そんなことを続けていって習慣になっちゃえばメタボ脱出も難しくないと思うよ。』
健人『そっか、なんかそれならお父さんにも長く続きそうです。危うく僕まで夕食抜きの道づれにされそうだったので、今日帰ったら無理なことせずに地道にやるように言ってみます。』
I先輩『うん、とにかくお父さん、血圧とか中性脂肪が下がるといいねえ。』
健人『はい、次の健診結果はお父さんも忘れずにチェックすると思いますよ。今日お話できてよかったです。ありがとうございました。』